昨日、アニメーション作家の加藤久仁生の原画展に行って来ました。
ずらっと並んだ鉛筆で描かれたラフや、絵コンテ、絵本の原画。
小さな小さなメモのような紙に描かれた絵にでさえ、彼の世界が
静かにたたずんでいるようでした。
彼が大学を卒業して、映像製作の会社に入ってすぐ作られた
「つみきのいえ」
2009年2月には第81回アカデミー賞において邦画初となる短編アニメ映画賞を受賞しています。
海面が上昇したことで水没しつつある街に一人残り、まるで「積木」を積んだかのような家に暮らしている老人が
いました。
彼は海面が上昇するたびに、上へ上へと家を建て増しすることで難をしのぎつつも穏やかに暮らしていました。
ある日、彼はお気に入りのパイプを海中へと落としてしまいます。
パイプを拾うために彼はダイビングスーツを着込んで海の中へと潜っていくのですが、
その内に彼はかつて共に暮らしていた家族との思い出を回想していくのです。
彼がこの場所に留まり続けるのはなぜだろう。
この作品を見ていると、時の流れの残酷さ、
そしてだからこそ教えてくれるとても大切なことを
思うのです。
幸せだった日々、愛する人と共に過ごした日々
そしてやって来たお別れ。
でもお爺さんはまた家を積み上げていく。
淡々と、規則正しく、今日も生きていくのです。
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